自分の人生が本当に自分の人生だとして

 

20200115

 

自分の人生が本当に自分の人生だとして、この先何をしたいのか考えた。
わたしは本当は犬と暮らしたい。人間以外の生き物と言語以外でコミュニケーションをとりたい。帰ってきただけで喜んでくれる生き物に肯定されたい。犬が発見する、わたしが見たことのないものすべてに感動したい。
こんな不規則な仕事ばかりしていたらでかい犬は飼えないだろうな。このボロい一軒家でも飼えない気がする…アパートよりはいいのかな? 元気な犬を飼ったら一瞬で家が崩壊しそうだ。
めくるめく犬との生活について考えていたら遅刻した。

なんかヤバいデザインの葉書がきてる、と思ったら、母校の総会(?)の案内だった。
〇〇大学〇〇県総会とか、〇〇ブロック担当とか、そういうのってどの大学でもあるものなんでしょうか?
以前たまたま仕事先で同窓のおじさんに会い(名前も忘れた)この県にいる母校出身者で集まる会などがあるから来なさいよ、みたいなことを言われた気がする。
参加費一万円も馬鹿馬鹿しいし、愛校心なんか一ミリも感じたことがないので、行くかバーカと思ったのですが、欠席の連絡をするために自分の連絡先を書いて葉書を返送しなくてはいけないらしい。自分の連絡先を知らないおじさんに渡すのすごく嫌だな…。
職場のNさんに葉書を見せたら、「え!いいな!美大の人間なんて卒業したら小さい粒になって風に乗ってどっか行くだけなんですよ!」と言ってなぜか喜んでいた。

 

 

20200116

 

後輩から「限界なのでしばらく休ませてください」という長文メッセージを受け取る。
限界で家から出られなくなってしまった人に何をどう言ったらいいんだろう。
自分が限界だったときは全ての連絡を返すことができなくなったから、連絡してよってせっついてくる人が無理ですべての連絡手段を絶っていた。ポジティブにこうしなよって言ってくれる友達も、言ってることは正しいからうんって返すけれど、溜まってる膿が全然出しきれていなくて、その子に見えるところでネガティブなことが言えなくなったりしてしんどかった。
ネガティブなことを話すのって相手にとって負担なんじゃないかって考えてしまう。それがストレスになって誰にも話せなくなったりするから、お互いの話を笑い飛ばせるような友達と話せるといいねと思う。
相手が負担に感じないような文章をつくるために時間をかけたけど、さくっと短文で返したほうがよかったかもしれない。返信するのが無理だったらスタンプだけでいいからね、と書いて送った。

年末に失くしたと思って再発行したクレジットカードを、部屋の奥の靴箱のなかから発見。なぜこんなところに入っているのかさっぱりわからない。怖い。絶対に自分がやっているはずなのも怖い。

 


20200117

 

後輩のOちゃんにインタビュー。こどもの頃の遊びについて。
17時の鐘が鳴ったあとも隣の家の友達と遊びたくて、それぞれ帰って家の窓から顔を出し、一緒にリコーダーを吹いていた、という話をしてくれた。インタビューの本筋とは全然関係ない話だったのですが、あまりに良いエピソードだったので詳細に渡ってメモをとった。家は窓から顔を出しても話ができるほどの距離ではないらしく、ただただリコーダーを吹いていたらしい。メンバーはOちゃんとOちゃんの弟、弟の同級生、たまに別の家の一個上の友達が参戦していたとのこと。よく吹いていた曲は、ルパン三世

帰り際、先輩が「実はこの五日間唇が痺れ続けています」などと言い出す。検索したら「脳梗塞の恐れ」と出てくるので、はやく病院行きなさいよと怒る。が、サコッシュがどっか行って財布がないらしい。アホすぎる。わたしの運転で、牛丼の持ち帰りを立て替えてあげて帰る。
家で牛丼を食べながら、「最後の晩餐が牛丼でいいのか」「いままでの人生で一番楽しかったこと何?」「死ぬ前にちゃんと湯船に浸かろう」「おれが死んだら泣く?」など、明日死ぬ設定で盛り上がる。先輩、たまたま同じ家に住んでいる同僚と思っているけれど、本当に朝から晩まで一緒にいるし、先輩と話しながら言語化できることが多くある。明日死んでたら普通に悲しいと思う。
結局、唇のはしびれはうつぶせ寝をしているときに一点集中で口元に体重をかけていたことが原因だったらしく、寝相を改善したらしびれがなくなったとのこと。サコッシュも普通に家にあった。